滋賀県病院薬剤師会

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会長挨拶

滋賀県病院薬剤師会  会 長  森田 真也

 2023年4月に滋賀県病院薬剤師会会長を拝命いたしました森田真也と申します。私は、2011年4月に滋賀医科大学医学部附属病院薬剤部に准教授として着任し、2014年4月からは副薬剤部長を兼任し、2022年1月より教授・薬剤部長を務めています。これからは当院のみならず滋賀県全体の病院薬剤師業務の発展を担う滋賀県病院薬剤師会会長として、重責を感じています。

 現在、滋賀県病院薬剤師会(県病薬)には60の病院・診療所・介護保険施設からの510名の正会員と32名の特別会員が所属しています。また、賛助会員として39社の製薬会社と6社の医薬品卸売会社にご協力いただいています。滋賀県下において日野川を境にして分割し、湖南西支部と湖北東支部が置かれています。県病薬には、学術部、専門薬剤師育成部、教育研修部、薬事部、広報部の5つの部と本部事務局が置かれており、それらの活動について簡単に紹介させていただきます。

 学術部は、学術委員会として夏の県病薬学術大会と秋のセミナーを開催しています。研修会も随時開催しており、以前は、それぞれの支部の会員が参加しやすいように湖南西支部研修会と湖北東支部研修会を企画し、湖北東・湖南西合同研修会も年1回程度開催されていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大以降は、合同研修会としてWebで開催し、多くの会員に参加していただいています。また、滋賀県薬剤師会との共催で滋賀県薬薬連携研修会も開催しています。

 専門薬剤師育成部は、感染制御委員会、がん薬物療法委員会、精神薬物療法委員会、薬物療法委員会で構成されています。それぞれの専門薬剤師の育成を目的として、感染制御委員会研究会、がん薬物療法conference、精神療法・薬物療法研究会、薬物療法に関する認定/専門薬剤師養成セミナーなどを開催しています。

 教育研修部には、卒前卒後教育委員会があり、病院・薬局実務実習近畿地区調整機構委員会への参加や認定実務実習指導薬剤師養成のためのワークショップへの派遣調整を通じて、滋賀県における薬学生の病院実務実習の充実化を図っています。病院就職2年目の薬剤師を対象にしたフォローアップ研修会は、コロナ感染拡大のためしばらく休止していましたが、今年度から新しい形式で再開する計画をしています。また、研修管理委員会では、日本病院薬剤師会への単位申請手続きを行っています。

 薬事部は、医療安全委員会、薬剤業務・災害対策委員会、中小・療養・診療所委員会、地域連携委員会より成り、プレアボイド報告研修会、薬剤業務・災害対策委員会研修会、CKDネットワーク研修会、吸入連携フォーラム、地域連携委員会研修会などを開催しています。また、日本病院薬剤師会(日病薬)の現状調査の滋賀県内におけるデータの取りまとめも行っています。

 広報部には、出版委員会と情報システム委員会があり、滋賀県病院薬剤師会誌の編集ならびに県病薬ホームページやメーリングリストの管理を行っています。また、医療情報研修会も開催しています。

 本部事務局は、総務委員会として、全体の会計や会員管理をはじめとして、様々な運営業務を受け持っています。 日病薬の代議員に滋賀県病薬からこれまでは1名が選出されていましたが、会員が500名を超えたことにより、今年度から2名に増員されました。また、日病薬近畿ブロック会議委員会でも、滋賀県病薬から多くの方が委員として活動しています。

 新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、学術大会も今年度から完全集合形式に戻り、他の研修会についてもWebと集合形式の併用になってくると予想されます。県病薬は、滋賀県下の病院薬剤部間の情報交換の場であり、他の薬剤部から刺激を受けることも多いと思います。新型コロナによって一般的に広まったWeb会議システムは、研修会等に職場や自宅から気軽に参加できるという点では便利ですが、会員どうしの情報交換や相談・交流という面ではやはり現地で顔を合わせる方が効果的だと考えます。

 全国的に医師の働き方改革に伴うタスク・シフト/タスク・シェアが推進されており、薬剤師の業務範囲がますます広がっています。また、医療安全における薬剤師の役割も大きくなっています。さらに、薬局との連携による病院薬剤師の地域医療への貢献も求められています。このような新しい活動を取り入れていくさいに、他の病院での活動を参考にすることは極めて有効であり、県病薬としてそのような情報交換の場を提供していくことで滋賀県全体での病院薬剤業務の発展に寄与できることを目指しています。また、そのような薬剤部の活動を拡大していくためには人材が必要となってきます。薬学生の病院実務実習の教育内容を充実させるとともに、病院薬剤部の職場としての魅力も薬学生に伝えることで人材確保に繋げることが、県病薬としても重要課題であると認識しています。県病薬は会員皆様のご協力により成り立っていますので、これからの発展に向けて引き続きお力添えいただきますようお願いします。

滋賀県病院薬剤師会